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第776話 〜2002/6/12〜

■ウィッキーさん

 朝、家を出てから頬あたりの髭の剃り残しがちょっと気になる。指(爪)で摘んでみても抜けそうにない。こんなとき「ブラウンモーニングレポート」に声を掛けられたりしないかな?、と思うが、最近このCMを見なくなった。同社のCMは「プラークコントロール」(電動歯ブラシ)に変わってしまったし。しかし、髭が濃いわけではないので、そのロケをやっている現場を横切っても私に声が掛かるようなことはないだろう。

 東京の朝は怖い。今はやっていないが駅でウィッキーさんが待ち伏せているかもしれなかったから。「夏休みは何日ありますか?」なんて英語で聞かれて、英語で答えなくてはならない。見ず知らず(こっちは一方的に知ってはいるが)の他人、しかも外国人にどうしてそんなプライベートなことまで答えなければならないんだ。このウィッキーさんのシリーズは終わってしまったが、最近はクロードチアリのクリスという娘が同じように朝の番組で通行人を襲っていた。まあ、こっちは生放送ではなさそうだが。

 以前、五反田駅で放送終了後で片付けて引き上げていくウィッキーさんの姿を見た。「今日は五反田からだったんだ」と思い、この時間ならウィッキーさんには襲われないんだと変な安心をして会社に急いだ。そう言えば、たまにウィッキーさんの質問に誰も答えてくれず、コーナーが終わるような日があったなー。ウィッキーさんは先日埼玉で行われたワールドカップのカメルーン戦に応援に来ていたらしい。

(秀)


第777話 〜2002/6/13〜

■消しゴム版画家

 消しゴム版画家、ナンシー関さんの突然の訃報に大変驚いている。彼女は消しゴム版画という独自の技法で世に出、その一方で辛辣な文面のコラムを書き、特に番組批評やマスコミ批評の内容は私も好きだった。39歳。思ったより若かった。まさに突然の死。あの体格からして、日頃の不摂生が原因だったのだろうか?。

 蛇足だがうちの家人はナンシー関を知らず、ゼンジー北京(手品師)、南州太郎(コメディアン)と勘違いしていた。

 世が世なら彼女は写楽であり、歌麿である。対象が芸能人で、かつ、材料が消しゴムであるがためにサブカルチャーに区分されてしまっているが、あれは立派な版画芸術だと私は思っている。江戸時代とまでいかなくても、時代が早ければ、例えば明治時代なら、写実主義版画家として認知されたかもしれない。遅まきながら、彼女が書いた本(ほとんどがコラムだが)をインターネットで買い求めた。

 これからも法廷で裁判の様子を描く、法廷画家ならぬ、初の法廷消しゴム版画家(法廷は刃物持ち込み禁止だからダメか)など、消しゴム版画家として、その活躍の場をどんどん広げて欲しかったのに、残念で仕方ない。できれば御遺影はご自身の手による版画の自画像でお願い致しまする。合掌。

(秀)


第778話 〜2002/6/14〜

■経済効果は誰のもの?

 とりあえず、サッカー日本代表戦の日はサッカーネタということで、ご了解いただきたい。まずはご同慶。一次予選リーグの最終戦が日中とあって、リアルタイムに観戦できなかった人も多かったと思う。私はその時間家にいた。平日にしか出来ない役所事を済ませるために休暇が必要となったため、せっかくなのでこの日を選び、会社を休んだ。

 ゲームが終わり、そこから夕方のニュースへとなだれこみ、各局とも日本の決勝トーナメント進出をトップニュースに伝えていた。今日に限ったことではないが、ゲームの部分ならいざ知らず、周辺取材がどこも同じようなものでうんざりする。会場サポーターのインタビュー、スポーツカフェの模様、国立競技場でパブリックビューイングに興じる人々の姿、相手国サポーターの反応。キャンプ地、母校、親戚らの応援風景。しかもゴールが決まった瞬間を次々に流している。どこも金太郎飴だ。

 経済効果なんて言葉があったが、それで誰が儲かった(ている)のだろうか?。ゼネコンか?、観光関係?。空席騒ぎはどれほど経済的な影響があったのだろうか?。あの青いレプリカユニフォームの会社は相当儲けただろう。一着9,000円らしい。このご時世、スーツも買える金額。それほどのデフレなのに、応援グッズは多少高くても売れている。しかし、経済評論家たちが見込んだ経済効果がどこに作用しているかがわからない。

 一方でそれを食いつぶしてしまうほどの不経済効果が起きていそうだ。会社を休む者がいる。そして飲み屋の多くは閑古鳥が鳴いているのではなかろうか?。これは相当な金額になるはず。せめては今夜当たり祝杯で街が賑わっていることを願いたい。

(秀)


第779話 〜2002/6/17〜

■空き巣

 「それはきっと、ストーカーの仕業だよ」。言われた方もこの話をするたびに周りにそう言われるらしく、笑ってみせるしかない。最初はこの話をしてくれた女性に対するストーカーだと思ったが、話を詳しく聞くにつれて一転。旦那に対するストーカー、しかも昔の女説まで出てくる。話題の発端は鍵であり、それが転じて空き巣の話になった。「私が以前住んでいたところ、空き巣に入られて、それが嫌で引っ越したんですよ」。

 不思議と写真などがアルバムごと盗まれたらしい。もちろん、他にも金品や実印までも盗まれてはいるが、写真を持っていくと相当気味が悪い。新婚家庭に突然現れたこの空き巣。合鍵を持っていた、旦那の昔の女では?、と私は読んだ。

 しばらく後に盗まれた品物の一部が「ゆうパック」で送り返されてきたそうだ。律儀と言うべきか、なんと言うべきか。その中に実印は含まれていたものの、写真は返って来なかった。ここでまた周囲の想像はさらに膨らむ。「きっとその写真は切り裂かれたり、針を刺されたりしてんだよ」。

 送り返されてきた箱から鑑識で指紋を採取しようとしたりもしたらしいが、結局その空き巣は捕まっていない。私は、犯人像を推理する上で、彼女に対する大事な質問を一つ忘れてしまっていた。もしそれも一緒に盗まれていたとしたら、旦那の昔の女説は取りあえず消える。しかし、そんなこと面と向かって職場で聞けるものではない。その質問とは、「盗まれたものの中に、あなたの下着は含まれていましたか?」、だった。

(秀)

from.莉香さん

第780話 〜2002/6/18〜

■逮捕へのカウントダウン

 鈴木宗男議員の逮捕まで秒読みの段階になった。こんな常套句をマスコミなどは使用するが、本稿執筆時から逮捕が予想される19日の日中までは約40時間。1時間は3600秒だから、その40倍。「誰が秒読みなんかするんじゃ?」。まあ、はやる気持ちは分かるが誰も数えてなんかいない。我がWebサイトでカウントダウンタイマーを設置してやろうかと思ったが、ターゲットとなる肝心の逮捕の時間がわかっていないのではこれまた意味がない。

 意外にも逮捕の直接的原因はムネオハウスでもディーゼル発電所でもなかった。まあ、いずれこの件でも再逮捕、追起訴されるであろうが、今回はわずか500万円の金でつまずいたことになる。本当に彼にとってはわずかの金で、「これぐらいの金」という感覚であったであろう。「やまりん」への便宜を林野庁の役人に、半ば恫喝して、執拗に求めたのもいつもの調子であって、彼にとって今回の件もまさにいつものこと。だからさほどの罪の意識もなかったはず。任意の事情聴取で否認しているのはとぼけているせいもあろうが、そもそも罪の意識がなかったのも事実だろう。ただ、罪の意識があろうとなかろうと罪は罪として裁かれる。

 国会議員には国会会期中の不逮捕特権があるため、彼を逮捕するには国会(所属する院)の承認が必要となる。この手続きのために、約2日を要している。本会議に先立ち、衆議院の議院運営委員会が秘密会で開かれる。彼はそこで弁明をする予定らしい。そこでかつて議院運営委員長を務めた男がその委員会の場で弁明をする。多分この感じでは逮捕されようとも、起訴されようとも議員辞職することはないだろう。もちろんその間も彼に対する歳費や旅費などの手当ては払われ続けられる。

 逮捕当日は一日中この話題だろう。ワールドカップ日本代表戦をわざと避けた感じである。永田町のおじさんたちもゆっくりサッカーを見ていたいのだろう。小泉首相をはじめ、周辺議員たちの話を聞いてもこれといった目新しい事はない。山崎幹事長なんか、「一国会議員として...」と発言。鈴木宗男を衆議院の比例区で自民党候補として当選させたことへの責任など微塵も感じていない様子。これまた頭にくる。

 どうせ同じ穴の狢(ムジナ)。彼の話をこれ以上聞いても無駄。それよりもワイドショーマスコミは、「(逮捕されるようなことがあったら)自ら議員バッジをはずさせる」と言った松山千春を追え。

(秀)


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