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第781話 〜2002/6/19〜

■嗚呼、日本代表チーム

 これで事実上、日本国民の多くにとってのワールドカップはその幕を閉じたのではなかろうか?。何だか虚しい。その原因の一部はその時間にゲームを見ることが出来なかったからだろう。まさか先週金曜日に会社を休んでおいて、この日も、というわけにはいかない。1点先取されたことも、そのままゲームが終わってしまったことも刻々とほぼリアルタイムに情報を得ることはできた。しかし、ゲームの様子はニュースでゲームのハイライトシーンとして見ただけだ。結果が分かっているだけにやはり面白くない。ましてや負けゲーム。

 ハイライトシーンであるため、全体の様子は分からないが、トルコが攻めているシーンは例のコーナーキックからヘディングシュートの部分のみ。あとは盛んに攻め立てる日本チームのシーンばかりだった。「本当にこんなに攻めていたのかな?」。実際がどうであったか、まだ、確認できていない。

 虚しさのもう一つの原因は負けっぷりにあると思う。「負けた気がしない」と談話を残した選手もいた。「惜敗」、「よくがんばった」。けど、私には釈然としない。いくら攻めていても、ゴールできなければ得点は入らない。逆に決定力不足を嘆く。0.5をいくつ集めても、柔道みたいに1にはならない。見事なゴールであろうと、凡ミスによるへなちょこゴールでも1点は1点。あの1点はパスミスが原因で納得のいくゴールではなく、しかも盛んに攻撃をしていたからこそ、取り返せる期待があった。しかし、結果として取り返せなかった負けっぷりに虚しさを感じている。別に彼らを批判するつもりはない。しかし、満足感のある負けっぷりでないことは彼ら自身が一番感じていることだろう。

 「ここまで行ったからには」、と国民の多くに欲が出てしまった。もちろん、選手たちは国のため、サポーターや国民のためにがんばったわけでなく、自分の夢のためにがんばったに過ぎない。周りが勝手にそれを喜んでいただけ。けど、それでも良いじゃないか。そして、これだけ国民が一体となって、彼らを応援し、感動を共有し、つかの間の祭りを楽しんだ。しかし、それももうおしまい。虚しさの原因の残りは、祭りの後の虚しさに通じている。

 負けたことが虚しさではない。テレビを見ながらリアルタイムに一緒にワクワクできなかったこと。勝ち負けはさておき、不完全燃焼の感があること。そして祭りが終わってしまったこと。これらが私の虚しさの原因だったようだ。勝敗は別にして、もっと何試合か見ていたかったなあ。

(秀)


第782話 〜2002/6/20〜

■バッテリー考

 ここのところ、ウォークマンの充電池の調子がおかしい。そもそも5年半ほど前に買ったMDウォークマン。連日使うものではないが、これまでに充電池とヘッドフォンをそれぞれ一度買い換えた。本体の方は不具合などなく、以前持っていたカセットのウォークマンに比べると、ずいぶん長くもっている(壊れない)。当時はかなりコンパクトなタイプだったが、今となっては大きいタイプになってしまっているのがちょっと悲しい。

 充電し始めて、しばらくするとすぐに充電完了を表示する。これを信じて聴いてみると、バッテリーの残表示は半分程度、そのくせ一曲も終わらないうちに、バッテリー残不足で自動的に電源が切れてしまう。今度は充電完了が表示されるたびに、何度かコンセントを抜き差しし、充電を続ける。そして、充電池をちょっと服でこすってみる。相変わらずバッテリーの残表示は半分程度であるが、今度は1時間程度動く。

 もちろん、充電池自身の寿命ということも考えられるだろうが、買い換えてからは、それまで使用していたものに比べれば、それほど使用していない。逆に使用しないのに放電が不十分で、追加充電を繰り返したせいで充電池の能力が落ちたと考えるのが妥当と思われる。

 人間にも充電が必要だろう。日常で消耗した活力を休暇の際に取り戻す。けど実際はじっとしているわけでなく、旅行などに出かけて放電しているのではなかろうか?。休暇を使ってのリフレッシュというのは充電ではなく実は放電で、日々の活力の再生産はこれまた日々の生活の中で行わなければならないというのが現実。走りながら充電する、車のバッテリーのようなものだ。ウォークマンの充電池は買い換えればよいが、人間はこうもいかない。日々うまく放電し、充電を繰り返すべし。

(秀)


第783話 〜2002/6/21〜

■党員資格停止

 田中真紀子代議士が自民党の党紀委員会で「党員資格停止2年」という処分を受けた。これは自民党が定めた8つの罰則の中で上から3番目に重いもの。しかも党員資格停止という処分は現職の国会議員としては初のことらしい。この間に選挙が行われるとなると彼女は自民党の公認を受けることが出来ない。処罰の対象となった出来事の1つは秘書の給与問題だった。使用人を搾取する、何とも資本主義的、自民党的だと思えた。

 この処分が妥当であるかどうかは私には良く分からない。ただ、思ったよりも厳罰だと感じたことは事実だ。党員資格停止処分と言っても、その処分を受ける人によってダメージは違うだろう。ある人は、それこそさっさと他の党へ移籍してしまうことだろう(ただし、比例区で当選した議員は他党へ移ることが出来ない)。いくら無党派、市民派や草の根運動などを標榜しようとも、やがてその人たちもいずれかの政党に擦り寄っていく。何よりも党に所属していないと金銭的な面でのデメリットがとても大きいというのがこの国の政治のあり方と言えよう。

 さて、問題はやはり選挙だ。衆議院が解散せず、このまま任期満了まで選挙が行われないとすると、その期間は残り2年4ヶ月。その間に総選挙がないとは考えにくい。小泉総理のことなら、自らの進退が窮まると最後は解散。総選挙に打って出そうな気もするし。彼女は無所属で立候補しても難なく当選を果たすであろう。自民党も対立候補を立てるわけにもいかないだろうし、そして公認してもらえるとしても勝ち目のない選挙に出馬しようという人もいないだろう。そして、もし与野党が伯仲するような選挙結果になった場合は、資格停止処分を解いて、彼女の復党を認めざるを得ないだろう。ひょっとすれば選挙前の復党もあり得ないとも言えない。

 しかし、それはうまく彼女が復党を望んだときの話。これまで散々彼女の影響力を気にしすぎ、処罰が出来なかったと思いきやいきなりの厳罰。私があまりもの厳罰、と思ったのは、「真紀子新党旗揚げ」を予感したからである。しかし、マスコミが報じているところによると、彼女の力も相当に衰え、もはや新党を旗揚げするほどの力はないらしい。しかし、新党とまでも行かなくても、他の政党に移れば政界再編のキーパーソンとなり得るのは確かだ。たとえ無所属でも当選が確実なのだから、彼女にここらで一勝負してもらいたいものだ。

 小泉総理の人気も支持率も低下し、それを当初支えた田中真紀子代議士も党から追い出されてしまった。加藤もムネオも国会を去り(後者はまだ辞めたわけではないが)、おまけに党ナンバー2の山崎幹事長は週刊誌でその変態振りを叩かれつづけている。かと言って、抵抗勢力と呼ばれる人々の巻き返しも見えてこない。政治がますます分かりにくくなっていく。

(秀)


第784話 〜2002/6/24〜

■電子投票

 岡山県新見市の市長選挙と市議会議員選挙に本邦初の電子投票が実施され、翌日月曜日の新聞各紙は「開票作業25分」と見出しをうち、おおむねこの電子投票を評価する方向でこれを報じている。そして、いっきに更なる期待も膨らむ。「自宅でも」、「携帯でも」、あるいは「コンビニでも」と。反対、反対、反対、反た〜い!。私は声を大にしてこの電子投票化の動きに異議を唱えたい。

 今回の投票システムとは投票所に設置されたタッチパネル式の端末を使用して、画面に表示された候補者名をタッチすることで投票の意志を表示するものらしい。市長候補ならまだしも、市議選挙となると候補者の数も多く、その全てを一度に画面表示させるのは困難となる。よって、届け出順の遅い人はページめくりをした次の画面以降に表示されることになってしまう。階層が深くなるとそれだけでも不利になってしまう。

 それは、同じ苗字の候補者が複数いたとするますます顕著だ。本当は後から出てくる人に投票したかったとしても、先に名前が表示された候補者に誤って投票する可能性が生じる。「山田」という苗字の候補者が2名いて、「山田」とだけ書かれた票があったとしたら、現行法では、この票は両候補の得票の割合に応じて両者で案分されることになっている。間違った投票が行われる可能性がありながら、その割にはそれに対する回避策が用意されていないようだ。集計は早いかもしれないが、個々の投票時間は間違いなく長くなる。

 そして何よりも投票の記録が物理的に残らないことが恐い。選管は選挙の異議申し立てがあった際に備えて開票した原紙を一定期間保管している。これが電子投票となると、その電子媒体を保管していようとも、ほとんど意味がない。それどころか、投票や開票の途中でデータが消えてしまうことがないのか心配でしょうがない。ハングアップしてリブートしてもそれまでのデータはすべて大丈夫だろうか?。バックアップなどは万全なのだろうか?。コンパクトフラッシュ(ニュースで見た映像ではコンパクトフラッシュカードでデータの受け渡しをしていた)でデータがダメになった例を私は数件知っている。電子手帳のメモリがぶっ飛んで、今日から先の予定が一切分からなくなってしまった人もいる。紙の手帳であればこんなことにはならない。

 電子化、電子化、と騒いでいる割にはメモリカードを物理的に集めなくてはならないなど、システムと呼ぶにはちょっと悲しい。ある部分を人の手に委ねることがセキュリティ面での対策かもしれないが、人が行う故の人為的なミスでのデータの消失など、いつか大きな問題が起きないか気が気でない。これに在宅や携帯でとなると、更に本人確認のロジックが必要になる。しかしこれはどんなにITが発達しようとも、指紋なりを役所に届け出るでもしない限りできっこない。天気が悪かろうと、わざわざ会場に出向いて一票を投じることに意義があり、投票率の向上のためなどと、迎合すべきではない。投票率が低いのはそんな問題ではないはず。

 もし、万全のシステムを作るとなると、各投票機はATM並みの規模になりかねない。それに比べれば、人海戦術で日当や時間外手当を出した方がはるかに経済的である。あの電子投票システムで一儲けしようという奴がいるに違いない。あるいはあのビジネスモデル特許で儲けようとしている奴もいるのだろう。今まで通りの紙への記入方式で良いではないか?。データ消失などの事故が起きてからでは取り返しがつかないぞ。

(秀)


第785話 〜2002/6/25〜

■ばかドメイン

 基本的にドメイン名というのは、アルファベットや数字の羅列で、この文字列は記号でしかなく、その文字列が持つ意味はドメイン名としては意識されていなかった。だから商標や会社名のドメインも第三者が取得することが出来た(最近はちょっと違う)。それに記号の羅列であるので、公序良俗に反する言葉であってもドメイン名として登録は可能である。特に日本語が理解できない外国のドメインならなおのこと。

 そういうわけで、いろいろと変な名前のドメインが存在するのも事実である。baka.ne.jp。こんなドメイン名も存在する。見つけたのはある日の午後、オフィスのゴミ箱に捨てられたお菓子の包装袋に目が止まった。http://www.baka.ne.jp/。その菓子メーカーオフィシャルサイト名である。会社名は株式会社栗山米菓というがヒット商品の「ばかうけ」という煎餅にちなんでこんなドメインを取ってしまっている。しかもco.jpではなく、ne.jp。

 本当はbaka.co.jpを取りたかったかもしれない。しかし、baka.co.jpは既に先取されていて、やむを得ずne.jpにしたのだろう。これはネットワーク事業者でしか取得出来ないドメインだ(まあ、いろいろと裏はありそうだが)。もし、ネットワーク事業者としてこのドメイン名を開放するならば、ぜひ、申し込んでメールアドレスを頂戴したい。

 tottemo@baka...、mottomo@baka...、omaega@baka...、yakusha@baka...、数え上げたらきりがない。しかし、きりがないところに、ドメイン名は覚えて貰えても、肝心の前の部分を覚えて貰えない可能性が高い。tottemo@baka...宛てのメールが間違ってmottomo@baka...に届くのかもしれない。できればもっとシンプルに、baka.jpという方がわかりやすいが、これではあまりにも日本一のバカみたいでちょっと気が引ける。まあ、いろいろとこんなことまで考えてみたりもしたが、何の得にもならないこんな無駄話のことを「馬鹿話」って言うんだよね。

(秀)


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