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平日の昼間にテレビを点けると、だいたいワイドショーをやっている。他のチャンネルに換えてみても、その状況はあたかも金太郎飴のごとく、同じ話題をなぞっている。サッチーがどうしようと、偽装結婚による保険金詐欺が起ころうと、はたまた、芸能人の誰かれが結婚しようが別れようが、所詮は他人事でしかない。しかしながら、それでも視聴率が取れてしまうのだから仕方がない。毎日金太郎飴は再生産され続ける。
ワイドショーの高視聴率は視聴者の被害者意識に支えられている、との説を目にした。学歴詐称を国民への裏切りのように演出し、視聴者の怒りのエネルギーが新たな話題を作って行く、といった具合である。けど、「報道の自由だ」、「知る権利だ」とマスコミが声をあらげても、視聴者としては「そんなことまでも知りたいとは思っていないのに」と、マスコミの独りよがりにちょっと引いちゃたりする時もある。
西洋などでは良き時も悪い時も「神様が見ている」という気持ちの自律心が機能している。全ての善悪の判断基準が神なのである。しかし、日本人にはそれがない。かわりに登場して来るのは、具体的な実態を持たない「世間様」というものさしである。子供が不良になったとすると、「世間様に顔向けできない」と言って、詫びたりする。不祥事を起こした会社が記者会見をするとなると、必ず「社会の皆様にご迷惑をおかけして...」と、ここにも世間様が「社会の皆様」という形で登場する。
世間様は毎日テレビの前に座って、ワイドショーを見ている。その姿は私の中の想像ではビリケンさんのような姿をしている様な気がするが、やはり見えない。きっと、視聴者を盾に知る権利を主張するマスコミや不祥事を起こして会見をする人々にしかその姿を現わさないのだろう。
(秀)
(秀)
from.カバティ
from.Sahara
つきあっている彼女や彼氏と少しでも「結婚しようかな」、「しても良いかな」と思ったときは早めに相手の両親に会っておくことをおすすめする。相手がどのような家庭環境で育ったかを知ることは極めて重要である。要は相手の両親の力関係を探っておくのである。彼女の実家がやたらとお母さんが元気の良い家庭の場合、カカア天下になる可能性が高いし、ことあるごとに新居に訪ねて来たりする。女性の場合は、「いざ同居」という事態に備えての情報収集でもある。ただ、最初からお互いに本心をさらけ出すことがないのも事実で騙されないようにしたい。
しかし、相手の両親に早めに会うべき最終的な目的はもっと別にある。会うとなると気が重い場合は相手の両親の写真を見せてもらうのでも良い。いくらロン毛で格好良い彼氏でも20年近くなると、そのふさふさの髪の毛が無くなってしまっているかもしれない。彼氏の父親や祖父の姿を見れば、それとなく将来の彼の姿が予想できる。逆に彼女のボディラインも20数年経つと立派なオカミさんになってしまうかもしれない。プロポーズした後にオカミさんと会ってはマリッジブルーにもなりかねないので、やはり早めに会っておいた方が良いと思うのである。
彼女の実家で初めて会った妹に「しまった(こっちが良かった)」と思ってもその対応策は分からないけどね。
(秀)
10年前から約5年間、大田区東雪谷に住んでいた。最寄り駅は東急池上線石川台駅である。池上線と言わないと「横浜のほうですか?」と、石川町と間違える人もいた。家は駅から徒歩7分、うち約5分間が商店街を通る。この「石川台商店街」にはコンビニが3軒、レンタルビデオ屋が1軒。こまごまとした個人商店やスーパーもあり、生活はいたって快適であった。行きつけの中華料理店では「オムライス」とオーダーするだけで、いつもの通り、玉葱抜きのオムライスが作ってもらえた。
8月の最終日曜日とその前日はこの商店街の夏祭りである。全長約400メートルの商店街が車両通行止めとなり、盆踊りの舞台と化す。約1週間前から商店街のゲートに付けられたスピーカーからは「東京音頭」や「炭坑節」、ついでに「大東京音頭」がエンドレスで流れているため、げっそりするが(昼間も家にいる家人達はさらにそうであろう)、実際に踊っている人々の顔を見るとやはりほのぼのとしてしまう。
商店街の人々も日頃とは違った姿をしている。交通整理をする肉屋の旦那。クリーニング屋の若旦那は子供相手の「くじ屋」になりきる。盆踊りの輪の中でひときわ輝いているのが、向かいの酒屋のおばあちゃんだったりする。こんなとき最も野暮なのはコンビニである。いつも通りの商品をいつも通りの値段で商売し、店の前に人垣ができては客が入れないと目くじらを立てている。
中華屋の主人は店のテーブルや椅子を全部表に放り出している。朱塗りの回転テーブルと仰々しい背もたれの高い椅子をである。人々はそこに座ってビールを飲んだり、かき氷を食べている。中華屋の主人はその横で豪快に中華鍋でアメリカンドックを揚げていた。
(秀)
「聖子(仮名)、悪いんだけど急に金が必要になったんだ。買いたいもんがあってさ。ちょっと都合つかないかな?」。
茂雄(仮名)はベッドで煙草を燻らせながら、聖子に話し掛けた。
「幾ら必要なの?」。
「5万あると助かる」。
「そんな急に言われても、...」。
「例のパトロン親父から引き出せないかな」。
「ふっ」と、聖子は笑い出し、「じゃあ、2、3日待って」と答え、その会話が終わると二人はホテルを後にした。
茂雄と別れて、聖子は早速パトロンの小須田(仮名)に電話をした。もうそろそろ潮時かなと思いながらも、便利なキャッシュディスペンサーであることには変わりない。しかし、その金も茂雄に貢いで聖子の手元に残ることはなかった。いつも通り相手は7回目のコールで電話を取り、しばらくどうでも良いような会話を交わし、次に会う約束をした。
「来週はサークルの合宿でしばらく会えないので、できればその前が良いわ。明日とか。それと1つお願いがあるの。来週の合宿のね、費用を明後日までに何とかしなきゃいけないの。バイト代入るのまだ先だし。...」。
「分かった。明日会えるかな。金の方はなんとしよう。そのときに...」。
翌日、待合せの喫茶店に小須田はちょっと遅れてやって来た。聖子は小須田から金を受け取ると、「パパ、ありがとう。ちょっとこれから友達と会う約束があるので、また今度ね。バイバイ」と席を立って店を出て行った。仕方なく家に帰った小須田の後にしばらくして息子も帰って来た。
「茂雄、母さんには内緒にしといて欲しいんだが、ちょっと金を貸してくれないか。5万で良いんだ。5万で」。
「親父、また悪い女に引っかかってんじゃないのか。ほら」。
茂雄はポケットからさっき聖子から受け取った金を小須田に渡した。
「いや〜ぁ、悪いないつも」。
「(しょうがない。また、聖子にせびるか)」。
この5万円が小須田の手元に留まったのは僅かな時間のことであった。
(秀)
※この話の原作はある4コママンガです。
from.カバティ
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