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記者会見のスタイル。不祥事を起こした企業などが会見を行う場合、その中の一番偉い人が中央にいて、多少のコメントをし、立ち上がり、何かを確認するように左右にちょっと視線を泳がせた後に頭を下げる。そしてそれに倣って、両脇のおじさんたちも立ち上がって頭を下げる。
一方、同じ企業ものでも、会社間の業務提携などの記者発表の場で、最後に写真を撮るために、その会社の偉い人同士が手に手を取って笑っているのがある。あれって、冷静に見るとバカらしくないか?。それも3人も4人もいい年こいたオヤジが。お互いを見合うだけでなく、順にカメラの方に向きを変えて笑っている。気持ち悪い。あれはカメラや観客があるからやっているわけで、取材も何もないところであんな感じで握手していたら相当お馬鹿だ。二者間で次々に握手するくらいだろう。
これが政党の大会などとなると、新たに選出された執行部なんか壇上でが握手の後にその手を取って、挙げる。ついでにその手を振ったり。
さて、安倍改造泥船内閣の組閣に先立ち、自民党三役の役員人事が行われた。その新たな顔触れが総裁を中心に皆で手を握り合っている写真が公開された。やはり、オヤジの両手握手は見苦しいし、見ている方が恥ずかしい。
(秀)
私の感覚としては毎年この8月31日で夏は終わることになっている。それにしても今年の夏は暑かった。今年から登場した「猛暑日」の連発と熱帯夜の連続だった。エアコンがありがたいこと。
ところでこんなに夏が暑くなったのはいつ頃からだろうか?。子供の頃はクーラーなんかなかった。記憶をたどると我が家がクーラーを付いたのは昭和50年のことだった。それ以前は扇風機しかなかった。けど、寝苦しい夜となると、近所で大きな氷を買ってきて、扇風機の前にこれを置いて涼しい風を受け寝ていた。
小さいとき、着る物はいつも白いランニングシャツだった。周りもみんな大体同じような格好をしている。それにカキ氷やアイスクリームを暑い中で食べるのがおきまりだった。日射病など恐れずに、毎日毎日外で遊んだ。真っ黒に日に焼けて、けどランニングシャツの跡はくっきり残る。そして夕方になると銭湯に向かった。
明けて9月になったからといって、何かが急激に変わるものではないが、気分的には2学期の開始とともに秋を感じた。今ではこれを秋専用のビールのCMで感じるようになってしまった。夏の終わりはちょっと物悲しい。
(秀)
今週はちょっと遅い夏休みで、平日も自由な時間がある。まあ、いろいろとやりたいことはあるが、その半分もできれば良いうちだろう。そんな中、ぜひ行って見たいものに裁判の傍聴があった。平日にしかいけない。たまたま朝の予定がキャンセルになったその日、近くの地方裁判所の支部に出かけてみた。
玄関を入って、館内の地図を確認する。支部ということで、公判用の法廷は3部屋のみ。玄関付近に傍聴に関する案内が出ていると思ったが、そんなものは何もない。やはり見るなら刑事事件だろうと、エレベーターに載って、この日、刑事事件が予定されている階に移動した。その階には2つの法廷があり、この日、民事と刑事にそれぞれ一部屋ずつ割り当てられていた。そしてそこに傍聴に関する注意書きとともに、本日の開廷予定の紙が掲示されていた。
注意書きによると、誰でも、いつでも、自由に傍聴できるとある。但し、ハチマキやゼッケンはいけないなどが書かれている。傍聴入口の扉には、中が見える覗き窓の小さな扉が付いている。開廷予定には裁判官と書記官の名前のほかに、それぞれの開始時刻と罪名、被告人名、新規・継続の区別等が書かれている。
この日、午前中の案件はまず外国人被告による不法滞在と道路交通法違反。2つ目が強制わいせつ。そして3つ目が、覚せい剤と道路交通法違反および窃盗である。時間はそれぞれ40分取られている。思ったよりも短い気がした。開始までまだ時間があったので、一旦別の階でジュースを買って、飲んで戻ると、法廷の前のベンチに一人の男性が居て、近づいてくる私に気が付くと私に会釈してきた。私も会釈を返す。傍聴マニアか?。
間もなく法廷が開場され、その男性と私は法廷の中に入った。中はドラマなどで見るまさにあのままの作りだった。正面に裁判官、その下に書記官。傍聴席から向かって右側に弁護人、左側に検察官。証言台は中央にあり、傍聴席の前方には柵がある。先ほどの会釈の男性は柵の扉部から中に入って書記官の横の席に座った。後から分かったことだが、彼は最初の裁判の通訳だった。
やがて検察官がドラマのように風呂敷包みを抱えて現れ、弁護人もやってきた。そして開廷前3分。被告人の入場である。手錠と腰紐で警察官に連れられ、眼光鋭い東南アジア系の青年だった。定刻を少々過ぎて裁判官入場。裁判が始まる。進行はドラマなどで見ている通りだった。これに今回は通訳が付く。期待していた「異議あり!」、「誘導尋問です」などのやり取りはなく、被告人も弁護人も起訴事実を認め、情状酌量を狙う作戦のようだ。
滞在期間が切れた状態で、無免許で自動車を運転していたところを現行犯逮捕されたものだった。通訳を挟んでのやり取りは手間ながらも、求刑が行われ、40分で結審した。争わない軽微な犯罪の場合はどうもこうらしい。そして早速の判決、緊張の一瞬。求刑懲役1年6ヶ月に対し、懲役1年6ヶ月執行猶予3年の判決。入廷するときは警察官に連行されてきた被告人だが、帰るときは入国管理局の係官に連行されて行った。この公判、傍聴人は自分ひとりだった。
この傍聴記録、しばらく続く。
(秀)
前話からのつづき。
この日の2つ目の裁判は強制わいせつ事件。映画「それでもボクはやってない」のように電車内の痴漢か?。否認しているのか?、という期待があったが、実際は路上での痴漢行為だった。被告人は40台半ば、バツイチ独身、無職。ベビーカーを押していた女性の背後から女性の右胸を揉んで逃げたが途中でコケて、被害者の女性に現行犯逮捕されていた。
裁判官と検察官は先ほどの裁判と同じ。弁護人は若い女性だった。これまた起訴事実をそのまま認め、争わない。注目は被告人質問。弁護人が「今後今回のように性欲が出てきたらどうするか?」と聞くと、被告人は「風俗に行って発散します」という間抜けぶり。すかさず検察からの反対尋問で「これまで風俗に行った事があるか?」と聞かれると被告人は「はい」と返事。「どうして今回はこうなったのか?」という質問には「風俗に行く金がなかった」とこれまた間抜けな返事。「被害者と示談する気はなかったか?」という質問には「金がなかった」と回答。無職であることを取り上げられ、「結局金がないからこのような犯罪を今後もやるんでしょう」と詰められていた。
これまた即日結審。求刑懲役2年に対し、求刑懲役2年執行猶予3年。起訴事実を認めているながらも2年という判決は執行猶予が付いたものの。相当に重いものだと思った。これまた傍聴人は自分だけ。
ここでしばし次の裁判まで時間があったので一旦部屋を出ると、ベンチで一人の老人と女性が座って話をしていた。「今日求刑までいくでしょうか?」、「今日はそこまではいかないでしょう」といったやり取り、弁護人と被告人の妻の会話だった。次の裁判は今日が何度目かの公判で継続案件だった。
本日3つ目の裁判。覚せい剤と道路交通法違反および窃盗である。正面奥の扉から坊主頭の一見でその筋の人と分かる強面入場。裁判官と検察官は引き続きそのままで、弁護側の証人尋問から始まった。証人は被告人の妻。ドラマなどで情状酌量を狙うケースのあれである。起訴事実は認めているが、罪が多いことと前科があることで慎重に審議されている。この日は今回の覚せい剤についての話はなかったが、無免許でオートバイで首都高を仲間たちと暴走したことと、駐車場から自動車を2台盗んだことのやり取りがあった。
被告人はこれまで未成年の時から覚せい剤において都合3回摘発され、実刑も受けている。そして今回、被告人は組を破門されているが、かつても組を破門されながら、別の組に鞍替えしたことなどが検察官から攻撃の材料とされる。どこまで信用するかどうかは別にして、起訴事実を認めている被告人は皆「二度と繰り返しません」と反省を述べる。
そして弁護人の予想に反して求刑まで至った。懲役5年。残念ながら判決は2週間後ということで、その結果を私が知ることはできないだろう。裁判終了後、まだまだ傍聴したかったが、丁度昼休みになったのと午後から予定があったので、引き上げようとエレベーターを待っていたところ、近くで先ほどの被告人の妻が誰かと携帯電話で話をしている。「求刑5年。長いよ」。この求刑は私が予想したままの数字だった。
この傍聴記録、まだ続く。
(秀)
前日に引き続き、裁判傍聴2日目。午前中に2件の裁判を傍聴した。
最初は新規の覚せい剤事案。被告人の名前が二人、同じ苗字で書かれていた。やがて法廷に現れたのは若い夫婦だった。起訴事実を認めて争わないために、即決裁判で審議が進められた。即日結審して、判決の言い渡し。途中、弁護側の情状証人として、夫の実母が登場した。ともに前科前歴もなく、組織的な裏づけもないということで、検察官は求刑懲役1年6ヶ月で執行猶予付きが相当であることを求め、判決もその通りとなった。驚くことに妻は懐妊中も覚せい剤の吸引を続けていた。
事件に関係ない傍聴人は私だけだったが、最初の裁判が終わった途端に、傍聴席に多くの人が入ってきた。その数約30名。次は業務上過失致死の継続裁判だった。一人のスーツを着た男性が傍聴席の仕切りの柵の扉から法廷の方に入り、正面後ろの席にひっそり座った。後から気が付いたが、彼が本裁判の被告人だった。保釈されたのか、既に勾留を解かれており、警官に連行されるわけでなく、自ら被告人席に座ったのだった。
検察官の証人尋問から始まった。証人は被害者の母親だった。既に何度目かの裁判で起訴状の朗読がないため、どのような事件だったのか最初はまったく分からない。途中からテレビドラマを見たようなものだ。それでも次第に事件のアウトラインが分かった。要約すると次のようになる。被害者は当時3歳の男児。被告人は某宅配会社元運転手。被告人が配達車両で被害者をはね、死亡させた。
検察官は証人にその日の状況を具体的に聞きだす。証人と被害者、それに被害者の兄(当時4歳)がその日家に居て、子どもたちに食事をさせながら、証人は洗顔と洗髪のためにシャワーに入った。そこに被告人が証人宅に荷物の配達に現れ、おそらく被害者の兄が玄関を開けたか、錠が掛かっていなかったのだろう、被告人は受領印を取ることなく、荷物を置いて立ち去り、その間に被害者が玄関から一人外に出た。そして駐車場で被告人運転の車両が被害者をはねた。被告人は次の配達に気を取られていて、被害者をはねたことに気づかず、20メートル引きずった。せめて、受領印のために声を掛けて、自分を待ってくれていれば、事件は起きなかったと証人は言う。
皆さんはこの事件をどう思うだろうか?。確かに死亡させたのは被告人であるが、そのような小さい子をおいて、短時間であっても、シャワーを浴びていた母親の責任はどうだろうか?。これから先、裁判員制度が実施された際に、被害者側の証言が裁判員の同情を誘い、被告人に不利な判断がされるのではないかと危惧する。約1時間の証人尋問でこの日は閉廷した。この裁判はもうしばらく掛かるだろう。傍聴席の人々は被害者遺族関連と被告人の会社関係者と思われる。
傍聴記、次回いよいよ完結へ。
(秀)
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