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第1346話 〜2007/9/10〜

■裁判傍聴記(4)

 いよいよ裁判所通い3日目。この日も午前中に2件の裁判を傍聴した。最初は違法薬物の裁判。被告人は二人。開廷ぎりぎりに法廷に入ると既に被告人の入場は済んでいた。若い男性二人である。例によって起訴事実を争うことなく、即決裁判にて扱われた。大麻の所持と使用、それにコカインを所持して現行犯逮捕されている。一方の被告人はかつて未青年のときに覚せい剤の使用経験があったが、思ったほどの効用がなかったことと、周りに覚せい剤で身を崩していく友人の姿を見て、覚せい剤だけは絶対やらないことにしたという。もう一方の被告人も覚せい剤だけは絶対にやらないことにしたという。薬は駄目だけど、葉っぱななら良いのか??。大麻は5千円で売られているらしい。

 コカインの方はいつものように外国人売人から大麻を買ったところ、「ケミカル、ケミカル」と言われて渡されたらしい。その直後に逮捕されたため、それが何かを確認することなく、所持していただけとなった。弁護人も検察官もこの白い粉を受け取ったときにどうしようと思ったか尋ねたが、「捨てようと思った」と証言。本当かどうかわからないが、薬はやらないプライドなのだろうか?。求刑懲役1年、それに執行猶予付きが相当との検察官の意見。確かに前日の覚せい剤の事件に比べると、大麻の方は罪が軽い。関係ない傍聴者はまた今回も私だけだった。

 続いての裁判は業務上横領事件。被告人は55歳の男性、バツイチ独身。リフォーム会社に勤めていたときに客からの集金代金のうち、計3回にわたり、250万円を横領着服し、ギャンブルなどに使用したものだった。元々ギャンブルが好きで遊興費が欲しくて横領したのではなく、自己の借金を返済するために手を付け、ギャンブルで増やして帳尻を合わせるつもりだった。けど、世の中そんなに甘くない。ギャンブルでは勝てずに、会社への入金に穴を開けてしまった。

 起訴事実を認め、争う点もないため、即日に判決が出るかと思ったが、判決は次回に持ち越された。求刑は懲役2年。それに対し、弁護人は執行猶予付きの判決を求めた。裁判官は被告人に「刑務所に行く覚悟はできていますか?」と尋ねた。「はい」との返事。その後裁判官は「実刑は免れない、執行猶予は難しい」と言った。被害金額を弁済する具体的なあてがないことと、示談が成立していないことが理由である。裁判官は最初判決は1週間後と言っていたが、それを2週間後に延期した。その間に被害者と示談をして来い、という温情である。もし示談が成立すると執行猶予も出るかも知れない、と私は理解した。

 初犯でありながら、250万円の横領で懲役2年の実刑というのは相当に重い罪である。ここ数日前から報道されている、社会保険庁や市町村での年金の着服のことを思った。刑事告発されればこのような罪に問われるのに、それがかばわれ、うやむやにされることに強い憤りを感じる。

 さて、今回3日にわたる裁判の傍聴だったが、裁判はまさに人生劇場だと思った。裁判員制度導入のためのビデオや説明よりも、実際の裁判を見る方がよほど効果的だと思う。不謹慎と言われるかもしれないが、寄席に行くより面白かった。これがタダなのだから。できればメジャーな東京地裁やさらに上級審の裁判を傍聴して、「異議あり!」なんてやつを見てみたいものだ。

(秀)


第1347話 〜2007/9/12〜

■総理突然の辞意

 安倍総理、突然の辞意。そのタイミングには驚いてしまった。一昨日に所信表明演説をしておきながら、その代表質問の日、しかも直前に辞意を表明するとは。

 9日にシドニーで「職を賭して」と彼が発言した際に、これで辞める覚悟ができたんだと思ったが、それはもっと国会が行き詰ってからだと思った。まずはテロ特措新法を衆議院で可決し、これを参議院に送る。もちろん、参議院でこの法案は通らない。ここで否決されれば、衆議院の3分の2で再可決して法律にすることができる。しかし、これが否決も何もされず放置されると、現行のテロ特措法の期限が切れてしまう。

 そこで安倍総理はたとえ否決であっても参議院での議決を急がせることを民社党と交渉し、それと引き換えに自らの首を差し出すものだと思っていた。民主党も法案に反対したことと、総理の首を取ったことで面目が立つ。お互いが大人の選択をすると思っていた。本当に今のこのタイミングで辞めることが時局を打開できるのか、私にははなはだ疑問である。こんなにテロ特措法が気になるんだったら、先の通常国会で与党がまだ過半数を持っていたときに強行採決ででも延長しておけば良かったんだ。

 安倍総理は本当にタイミングが悪かった。たとえ誰が総理大臣でも潰されていただろう。私は彼がこのタイミングで政権を投げ出したのは、精神的なストレスからによるものも相当大きかったのではないかと思う。後継も相当大変な役どころとなりそうだ。麻生幹事長らには、そのあたりの葛藤があるのではなかろうか。

(秀)


第1348話 〜2007/9/18〜

■玉入れの特訓

 それは、小学1年生のときの運動会の数日前のことだった。何日も前から続けている玉入れの練習で、僕ら3組は4クラス中いつもビリで、同じ赤組を構成する1組に多大な迷惑を掛けていた。そのことを担任の先生はとても気にしているらしく、「1組に悪い」という台詞をことあるごとに我々に発していた。

 そこで、その日の帰りの会が終わると、全員机と椅子を教室の後ろに移動させて、玉入れの特訓となった。窓は全て閉めて、すりガラスのため外からは見られない。教室の柱の上の方に先生がバケツを吊り下げると、先生がこっそり体育倉庫から持ち出した赤い玉を配って練習開始。バケツを籠と見立てての練習。よく見定めてから投げること、下手から投げてみること、などの指導が実技を交えて行われた。

 その成果は総練習のときに発揮され、僕等の自信にもなった。結局、本番でははっきり覚えていないのだが、1組の足を引っ張ることなく、2対1で我が赤組が勝ったような気がする。もちろん、一番喜んだのは我々ではなく、担任の先生だった。

 幼稚園や小学校での玉入れを見るたびに、あのバケツの玉入れを思い出す。今週末は次女が小学校の運動会で玉入れを行う。がんばれ、赤組。そして白組も。

(秀)


第1349話 〜2007/9/20〜

■レコーダーのネットワーク対応

 薄型テレビの技術進歩は最近、かなり緩やかになったようで、これからは技術よりも価格が主たる競争となりそうな気がする。それに対してレコーダーの方はここ数年の技術対応に私として目が離せない。DVDに続くディスクメディアの勝者がブルーレイなのか、HD DVDなのか、をはじめ、コピー9などもあるが、それ以上にネットワーク対応が気になる。

 私が初めてHDDレコーダーを買ってから、もう5年ほど経つが、そのときに困ったことは他の部屋のテレビでそのコンテンツを見ることができないことだった。別の部屋で見たいがためにわざわざビデオやDVDにダビングするのも面倒である。この状況は今も変わらない。

 以前私は、これらの動画コンテンツはホームサーバーに集められて、各部屋からこのサーバーにアクセスして好きなコンテンツを見られるようになると予想していた。サーバー・クライアント方式である。しかしこれにはユーザの相当の投資が必要だ。その点から実用化が難しい。これに対して私は新たにピア・ツー・ピア型でのコンテンツのネットワーク共有が出てくるのではないかと考えた。録画したコンテンツの一覧を表示する際に、自機の分だけでなくネットワーク接続されたレコーダーのコンテンツも表示され、それをリモートで再生できるイメージだ。

 別にオープンの仕様ではなく、自社の製品間でしかその機能が使えなくても良い。但し、ハイビジョンのコンテンツとなるとデータ量が大きいので、相当のネットワーク環境でないと実現できないかもしれない。無線LANでは間違いなくきつい。この実現環境の普及状態が最終的な壁だと思う。

(秀)


第1350話 〜2007/9/25〜

■サイト開設8周年

 私が自分のコラムのサイトを開設してから丸8年になった。そもそもはコラムが100話たまったので、それをインターネット公開しようとして開設した。最初はプロバイダー契約のオプションでサイト領域を月額500円で申し込み、当時メールにて日々コラムを配信していた人々にURLを送った。読み返してくれる人、途中から配信を受けた人がバックナンバーを読むなどに使われた。ちなみにこのホームページは専用ソフトなどは使わずに、テキストエディターを使用して書き上げた。今も同じ。

 最初は内輪だけで満足していたし、そもそも秀コラムは100話で終わろうと思っていた。「100話もネタが持つかな?」といった感じでのスタートだった。ところが不思議なもので次々に欲が湧いてくる。100話は順調にクリアして、サイトを開設。その後、150話達成からメルマガを始めるに至った。そして、翌2000年の2月から現在のドメイン名にしてURLを変更した。メルマガを始めた当初、秀コラムを「何と読めば良いんですか?」という問い合わせをもらったので、それが分かるようなドメイン名にした。この時点で、これからもしばらく続けていこうと腹が決まった。

 オリジナルのドメイン名ということでレンタルサーバーを探し、当時私が探し出した最安値でも月額2,000円だった。これを毎月郵便で振り込んだ。やがてもっと安いサーバーを見つけ出し、年額3,000円になって、金銭的にだいぶ楽になった。そして今はさらに安く、年額1,500円にまで下がっている。ドメインの維持費用もこの間に相当安くなった。

 ここまで来たからには、きり良く10年を目指すとしよう。ネタが持つか?、なんて言ってはいられない。サイト10周年は1500話ぐらいになるのだろうか。

(秀)


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