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第1361話 〜2007/10/17〜

■バッシング

 同じリングの上でやるものだから、私は、プロレスとボクシングを同じカテゴリーに分類していた。プロレスと言えば、外国人レスラーによる卑劣な反則攻撃と流血。外国人レスラーはヒール(悪役)として、自らのパフォーマンスを示す。

 一方、ボクシング界のヒール、亀田一家。彼らはリング上の悪役だから、先日の大毅の世界戦での反則攻撃を見ても、私はそれほど驚かなかった。そんなことぐらいやるヒールにしか私には思えていないから。たとえ、レスリングのように相手を2度投げ飛ばしたとしても。

 先日の世界戦で、彼の負けを私は喜んだ。別に反則の有無に関わらず、彼は負けていた。実に反則以外、何ら華のない試合だった。ところが、翌日になってからか、周りは大騒ぎで亀田バッシングを始めた。反則したからバッシングなのか、例えそれがなくても、「ざまあみろ!」のバッシングが起きたかどうかは分からない。ただ、反則行為は絶好のバッシングネタとなったことは間違いない。

 JBC(日本ボクシングコミッション)も慌てて処罰に動いた。けど、そんなに騒ぐくらいなら、あの試合は判定ではなく、反則負け・失格にすべきだったと思う。なんか大衆の顔色を見ているところが、気に入らない。スポーツ界はこのニュースであふれ、時津風部屋問題が一線から消えた。

 先日、ブログにも書いたが、私は亀田一家が大嫌いだ。これは彼らを初めて見たときから終始変わらない。今回の騒ぎで、私と同じように亀田一家を嫌っている人が多いことに改めて気が付いた。これまで外国人相手に対してだけ戦ってきて、同邦人の情からか、亀田を応援している人がいたに違いない。不遜だけど強い(ように見える)。

 かつてから、私はただ彼らが負けるのを見たくて、試合をテレビで見てきた。同様の意識の人がどれほどいたか知る由もないが、視聴率が高いことが、日本人の亀田を応援しているかのように伝えられてはいなかったか?。試合の実況が亀田贔屓だったのは紛れもない事実だ。しかしこれらは、あるテレビ局が作り出した虚像であり、それに他のマスコミも追従し、当事者亀田一家は勘違いをして、増長した。それが一転、手の平を返したようにバッシングに走る。さすが、あのテレビ局はそこまではできないようだが。

 さて、大衆は亀田一家の誰に怒っているのか、親父か、大毅か。まだ処分が甘すぎるという意見も多いようだ。そんな中、親父と大毅が謝罪会見に姿を見せた。但し、大毅は一言も話せなかった。こんなことで、世間が彼らを許すとは到底思えない。せめて、坊主頭で反省の意を表しているかのようだが、弁慶を自称するなら、坊主頭の方が自然だ。ヒールがヒールでなくなったら、それはそれで面白くないもんだ。

(秀)


第1362話 〜2007/10/19〜

■雑誌の付録

 実家のすぐ近くに本屋があって、子どもの頃の私にとって、本屋と言えば、その本屋が全てであった。この本屋は貸本をメインに扱う小さな本屋で、貸本の他に、雑誌と文房具の販売を行っていた。

 ここで私は雑誌を買うことになるが、毎月一日頃になると、何度も店頭を覗き込み、梱包された陳列前の目的物を見つけると、急いで家に帰りお金をもらって、また店に戻ってくる。札(当時はまだ100円札があった。500円なら、もちろん札)を握りしめたまま、よく開梱を待ったものだ。何しろ、雑誌は当時の自分にとって、テレビに次ぐ娯楽媒体であった。やはり付録が楽しみだった。付録の量が多いと得した感じがする。その点では「冒険王」は魅力的だった。

 この本屋に限らず、売れ残った雑誌や本は返品される。特に雑誌は発行周期により、期限が決まっている。雑誌に関して言えば、返品されたものを別の店で売るわけにもいかず、そのまま廃棄されるのだろう。別のある店では、本を買うと古い雑誌の付録を選んで持っていって良いというところがあった。付録までは必ずしも返品しなくても良いのだろうか。もらって嬉しいが、その雑誌がないので作り方が正しくは分からない。組み立ての差込の凸と凹の番号を合わせながら、謎解きも楽しめる。

 こんな感じで雑誌はないものの、付録だけを入手する手段として、ほんの一時期ではあるが、駄菓子屋でこの売れ残りの雑誌の付録が「お楽しみ袋」として販売されていた。紙袋に付録が入れられ、それが「くじ」として紐で吊るされている。手探りで好きなものを選んで引く。確か20円だったと記憶している。私はこれの「お楽しみ袋」が結構好きだった。返品で回収しなかった付録を集めて作られたに違いない。

 当時、自分で作るのか楽しかったし、子どもが生まれてからは、作ってあげるのも、それなりに楽しかった。末娘は小学生になったが、未だに自分で付録がうまく作れない。私に頼ってくるが、あいにく忙しかったり、気乗りしなかったり。今では中学生の長男の仕事になっている。キャラクターは違うが、基本的な組み立て付録の構造やバリエーションは今も昔もそれほど変わってはいない。

(秀)


第1363話 〜2007/10/22〜

■ガチャガチャ

 最近は「ガチャポン」または「ガシャポン」と呼ぶケースが増えたが、これらはおもちゃメーカーのそれぞれ商標らしい。音の感じからすると私は前者の方がより良いと思う。私が子供の頃はそんな呼び名はなく、ハンドルを捻るときの音から、ガチャガチャと呼んでいた。確かにハンドルは一度には回せず、途中で持ち替えての2動作になる。

 私はスーパーカー消しゴムのガチャガチャにはまった。小さいながら、よく見ると本物の特徴を良くつかんで、デフォルメされて再現されている。けど、この消しゴム、全然消えない。むしろ紙を汚してしまう。同じ形ながら、色違いのバリエーションなどもあった。私はダブってしまったスーパーカーの消しゴムを集めて、それを接着剤でくっ付けて、大きな一つの塊にして遊んだ。続いて、怪獣消しゴムにちょっとはまって、筋肉マン消しゴムの頃には、私は現役を退いていた。

 何が出るか分からないから面白い。これがガチャガチャの醍醐味だ。だから、カプセルを空けるときが楽しい。友達数人と顔を寄せ合い、「やったー」とか、「ちぇっ」とか声が出る。一番最悪なのは持っているものが連続で出てきたりしたときだ。早速トレードに出されたり、人にあげたりする。けど、それは不人気だったりする。

 最近は100円または200円のものが多いが、昔は10円、20円のものがほとんどだった。もちろんカプセルも小さい。ハンドル部の上の溝に10円玉、またはそれを重ねて入れ、ハンドルをガチャガチャと一回転回す。ガチャガチャは子ども達にとって、流行を生み出すメディアの一つでもあった。

(秀)


第1364話 〜2007/10/23〜

■点取り占い

 みなさんは、「点取り占い」をご存知だろうか?。駄菓子屋で売られていて、占いというよりも「おみくじ」の体裁で、紙を開くと、シュールな占いとそれを説明した、チープなイラスト(イラストが載っていない場合もある)、そしてそれぞれの占いに10点満点の点数とそれを○や●といった、丸印で現わした記号が書かれている。その中身であるが、種々雑多。まあ、対象が子供向けなので、学校ネタや子どもの生活の話ばかりである。何種類くらいあるのか数えたことないが、感覚的には100は超えているだろう。たとえば、「百点をとる」とか、「口笛がじょうずだ」といった感じ。難しい漢字にはフリガナが振られている。

 私が買っていた当時(30年以上前)は駄菓子屋で30円だった。今もこれは製造販売されていて、駄菓子屋などで販売されているが、価格は100円というのが相場のようだ。袋のパッケージの中には、点取り占いのおみくじが、印刷色で8色あり、それぞれが2枚づつの、合計16枚入っている。占いとか、おみくじなのなら、1回に1枚しか引いてはいけないものかもしれないが、子どもにそんなルールは通用しない。一旦袋を開けてしまうと、全部開けてしまうまで気がすまない。何枚入っているかはさておき、一度に消費してしまう。

 もちろん、私は占いなんか信じない。しかし、かつて子どもの頃は占いやオカルティックなものも含め、非科学的なものに何の批判を持たず、信じていたときがある。ただ、この点取り占いについては、そんな気などさらさらなく、ただ、めくって開いて眺めるだけのものだった。

(秀)


第1365話 〜2007/10/24〜

■スピログラフ

 私がそれを初めて見たのは、子どもの頃の祭りの露店だった。テキヤの兄ちゃんが、ギアの付いた穴にその穴より小さい歯車をセットし、小さい歯車の方の穴にペン先をセットし、歯車を噛み合わせて、小さい歯車をグルグルと回すと、綺麗な楕円が幾重にも重なって花の絵が出来上がる。いかついテキヤの兄ちゃんがグルグルやって、綺麗な花の絵ができるギャップが特に面白かった。

 祭りの露店の最前列で見ていると「やってみるか?」とテキヤの兄ちゃんが私に勧めてきた。真似をしてグルグルやってみると、自分にも同じように綺麗な楕円の重なりができた。やってみると、見ているよりも数倍面白い。早速買い求めたが、そのときの金額は安っぽいボールペンも付いて、200円だか、300円だったと思う。比較対象としては、袋入りの綿菓子が当時は同じぐらいの値段だったと思う。飽きずに数日はグルグルと一人で遊んでいたような気がする。

 これは、スピログラフまたはデザイン定規と呼ばれているらしい。本体の定規には2つの大きなギアの付いた穴があり、小さい歯車にはペン先をセットする穴が、らせん状にたくさん並んでいる。ペンを差し込む穴の位置で出てくる絵の形はもちろん異なる。

 私が祭りでこのスピログラフ(もちろん、そんな名前なんか知らない)を見てからしばらく後に文房具屋でも見たことがあるので、この商品を見たことある人は多いだろうし、実際に買って遊んだ人も多いのではないかと思う。もちろん、今でも売っている。ただ、それほど流行ってはいない。

(秀)


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