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第1381話 〜2007/11/15〜

■根多帳

 古典落語の噺というのは全部で500話くらいあるらしい。それが総括的な資料としてまとめられているわけでもなかろうから、実際の数字ははっきりしない。これに新作落語が加わると余計にその数は分からなくなる。二ツ目から真打になるための条件に100話の噺を身に付ける必要があるらしい。

 そんな噺家の人々は自分が演じた演目を根多(ネタ)帳に記録しているようだ。日付と場所と一緒に。楽屋でその根多帳をめくりながら、過去の演目などからその日の演目を決めるらしい。歌丸師匠はそうやっていた。

 さてさて、雑文家の私も改めて毎日コラムを書くようになってから、ネタ帳をつける様にした。それ以前は、ネタが思いついたときにだけ書いていたので、不定期になってしまった。こんなスタイルを毎日続けていたら、パソコンを前に連日うんうんうなっていなくてはならない。そもそも日々思いついたネタもしばらくすると忘れてしまっている。

 私のネタ帳はPDA(電子手帳)だ。仕事でもスケジュール管理等に使用しているので、ほぼ常時携帯しているか手元においてある。ネタを思いついたらこれに、即時記録する。電車等での移動中ももちろんだ。これにネタのタイトルとキーワードを記録していく。そして場合によってはざっと書き始めるときもある。

 毎日コラムを書くときに、このネタリストからタイミングや書き易さから、その日のネタを決める。もちろん、時事ネタが緊急である場合はその限りでない。ネタの糸口は他人との会話であることが多い。一週間分のストックがあると、その週は気が楽で良いのだが、なかなかそうはいかないもんだ。

(秀)


第1382話 〜2007/11/16〜

■食い違い

 またぞろぞろと食品に関する偽装とそれを隠そうとするさらなる嘘が露見した。船場吉兆の消費期限の偽装事件。最初はパートがやったこととして会社は関与を否定していたが、その責任を負わされそうになった人が逆襲に転じ、取締役からの指示であったことを明らかにした。おまけにこの取締役、「調査報告書」なるものを作って、その人に署名と捺印を求めたらしい。このことが明らかになるや、取締役は雲隠れした。「会社を守りたかった」とでも言うんだろうが、「自分(の地位)を守りたかった」というのが本心だろう。

 これでは「秘書が勝手にやった」と言っていた国会議員並みだ。秘書の忠誠心は強いが、パートの安い賃金で雇われている者にそこまでの忠誠心などあるはずもない。忠誠心よりも正義心の方がずっと大事だ。

 もう1つの食い違いは防衛省の問題。昨日、前事務次官が2度目の証人喚問を受け、防衛商社の接待の席に同席した長官の名前を明らかにした。額賀と久間。マスコミはすぐに二人を追いかけ、コメントを取ったが、「記憶にない」など、否定している。しかしながら、方や嘘を言えば、偽証罪の適用を受けるかもしれない立場の人間が、しかもかたくなにこの部分の証言を拒み続けた人間が、嘘をついていると思うよりは、元長官の二人の方が嘘をついていると考えるのが、自然のような気がする。

 きっとこの先、否定し続けたにしても、元長官の二人が接待の席にいたことは明らかになるだろう。秘書にその日の予定を確認してみたらどうか?。秘書は忠誠心からかばってくれるだろうか?。額賀元長官は現職の財務大臣だ。また、予算案成立のための障害が増えた。さて、辞職か更迭か?。そして接待の事実が明らかになった際には、「あの人が、防衛商社の人だとは知らなかった」と言うに違いない。苦笑。

(秀)


第1383話 〜2007/11/19〜

■割り箸

 最近ではコンビニで「お箸、お付けしますか?」とか、「お箸、いくつ必要ですか?」と聞かれる機会が増えた。以前、割り箸を弁当などに付けていたのをやめて、レジで必要に応じて配布するように変えたからだ。私の場合、コンビニで弁当などを買って、そのまま持ち帰って食べることがほとんどなので、「いらない」と答えている。

 これが果たして省エネや地球環境にやさしいことになっているのだろうか?。一部、マイ箸を持ち歩く人がいるようだが、私はそこまで徹底できない。昼食はほとんど外食で、特に気にすることなく、その店の割り箸を使用している。

 割り箸はそれ以外の用途はなく、捨てるしかない廃材を使用している、なんて話も聞く。間引きのために落とされた枝とかなのらしい。このことはちょっと救われた気持ちにしてくれるが、使用した割り箸はゴミとなって焼却され、そのとき二酸化炭素を発生させる。

 また、健康面から見た場合、国内で消費される割り箸は漂白されているらしい。しかも大半は中国で生産されているそうだ。長年消費を続けることで、本当に何ら害はないのだろうか?。口に入れるものだけに、気にし出したらきりがない。

 やはり割り箸よりもマイ箸を携行した方が良いような気がするのは確かだが、それなら、割り箸にならなかった廃材の行方はどうなるのか?。結局コンビニからもらってきて(有無の確認をせずにレジ袋に放り込まれていた)しまった割り箸は台所の引き出しの中にたまっていく一方。いったいどうすることが正解なのだろうか?。

(秀)


第1384話 〜2007/11/20〜

■メールの作法

 私が仕事で電子メールを使用するようになってから13年余りが経つ。全社でのメールシステムが導入される以前に、部門内のサーバーを利用して、部内のみのメールとして始めた。部門と外のメールの交換などない、閉域のメール網だった。その後遅れて全社的にもメールシステムが導入され、社外とのメールのやり取りができるようになった。しかしまだ、社会一般としては名刺にメールアドレスが印刷されていることは珍しかった。

 私が勤める会社ではおじさん社員でも、コピー、FAXは自分で使えるし、パソコンについてもメールは使えるし、添付されていたファイルを見たり、印刷することぐらいは皆自分でできる。ただ、きちんと読んでいるか?、返事をくれるか?、はまた別の次元の話で、メールを打った後に決まって返事の電話をしてくるおじさんがいた。

 さて、会社での電子メールであるが、最近メールの量が増えて困っている。最近、ある人に代わって、私としては新しい仕事をすることになった。途端にこれまでとは違う人からこれまでと違う内容のメールが届くようになった。せっかく送ってもらったものの、話の内容がさっぱり分からないものもある。これまでの履歴が長々と付いたメールが引継ぎで新たに送られてきたときには、ゾっとする。

 そんなときはメール本文の冒頭に書かれている「○○さんへ」などという宛書か、メールの宛先を見る。自分のアドレスが「CC」になっていれば多少気が楽だが、「TO」になっていると大変だ。他の「TO」の人と連絡を取って、誰が対応するか決めたり、対応方法を教えてもらったりする。とにかく周りに聞きまくる。

 一方、「CC」というのも厄介だ。やたらとCCを付けてくるメールが増えたので、受信するメールの総量が増えた。メールソフトの操作方法についてはマニュアルが存在するが、メールの作法について講習を受けたことがないし、マニュアルなど(書籍として存在しているらしいが)見たことない。だから私が日常的にやり取りしているメールが作法として正しいのかどうかが分からない。大量にCCを付けることが正しいのか、どうなのか。

 当事者だけでなく、上司にまでCCをつけるのは上司に読んでもらおうというよりも、「送っておいたからね」という既成事実を目的としていることが多いようだ。上司のパソコンをちょっと覗いてみたら、未読のメール数が数百もあった。私は未読メールがあると気持ち悪いので、とりあえず全て開封してしまう。実際に本当に必要なメールは半分以下だったりする。だから私は本当に必要な人しか、宛先に指定しないようにしている。便利なものが必ずしも生産性の向上に貢献しているとは限らない。

(秀)


第1385話 〜2007/11/21〜

■給湯室事件

 会社でちょっとした事件が起きた。給湯室に置いてある湯沸しポットを何者かが塩素系の台所漂白剤で洗浄したらしい。完全にすすぎきれない状態で、そのポットのお湯を使った人による異臭騒ぎとなった。中には「変な感じがする」と思いながらも飲み干した人がいる。特に健康被害は今のところ出ていない。

 早速電子メールでことの顛末としばらく給湯室を閉鎖する旨の案内が出た。そしてポットを洗浄した人は名乗り出るように書いてあるが、今現在誰も名乗り出たものはいない。給湯室はまるで事件現場のように入口をガムテープで閉鎖されている。ある人は「CSI(科学捜査班 )を呼べ!」なんてふざけている。このまま特に犯人探しをすることなく、ほとぼりが冷めた頃に何もなかったかのように給湯室も閉鎖が解除されることだろう。

 さて、犯人探しの推理である。私がいるオフィスは20階で、何も犯人がこのフロアにいるとは限らない。現場には漂白剤が散在していたらしい。明らかな意志によるものかとも思われる。これはあくまでも想像で、ネタでしかないんだけど。この騒ぎの影響でこれまでインスタントコーヒーなどを自分で淹れていた人などが給湯室の閉鎖でこれができなくなり、自動販売機のコーヒーやお茶の売上が急に伸びた。人の机の上を見れば一目瞭然。自動販売機には「売切」ランプの列が赤々と光っていた。

(秀)


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