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第1741話 〜2010/3/12〜

■ストップウォッチ

 それは確か、私が小学2年生のときだったと思う。既に働いていた年かさの兄から小遣いをもらって、近くの文房具屋に出掛けた。算数の教科書に載っていた、時間を計測する時計の「ストップウォッチ」を買おうと思って。その算数の教科書にはわざわざボールドのゴシック体で「ストップウォッチ」と写真付きで掲載されていた。

 その文房具屋にはあいにく、ストップウォッチは売っていなかった。おそらく当時、日本中のどの文房具屋にもストップウォッチなるものを売っていなかったはずだ。文房具屋さんのおじさんに「ところで、お金はいくら持っているの?」と聞かれた。「500円」。「ストップウォッチはそんな500円くらいでは買えないよ。1万円はする」と言われた。世間知らずとは、また怖いもの知らずでもあるが、子供ながらに非常に恥ずかしい思いがした。

 実際にストップウォッチを見ることができたのは、それから2、3年が経った体育の授業時間だった。短距離走のタイムを計測するために、学校の備品であるそれを見て、その重厚さに驚いた。「確かにこれなら1万円はする」。またあの日の恥ずかしさを思い起こしてしまう。

 しかし、世の中の変化と技術の進歩は恐ろしいもので、デジタル式のものであれば、ストップウォッチは100円ショップですら手に入る。別に今さら欲しくないけど。そして100円ショップで安価になったストップウォッチを見るたびに今日書いた話を今でも思い出す。もうあの日の恥ずかしさを思い起こすようなことはない。ようやく自分の感覚に時代が追いついてきたと思えるようになったから。

(秀)


第1742話 〜2010/3/18〜

■3D映像

 3D映像となると古くは「オズの魔法使い」のテレビドラマを思い出す。それより古くなると「仮面の忍者赤影」の映画で飛び出す画像が部分的にあったようだ。その当時は「3D」なる言葉はではなく、「飛び出す」というのがキーワードだった。子供向けの雑誌なんかにも飛び出すページというものがあり、いずれも赤と青のセロファンをそれぞれ片眼ずつに配したメガネを付けて見るものだった。本当に立体に見えたのかどうかはかなり微妙だった。

 それから随分時間は下るのであるが、東京ディズニーランドにあった「キャプテンEO」の3D映像はなかなかよく出来ていた。無くなってしまってから久しいが、音響が良かったこともあり、総合芸術として私の評価は高い。ただ、ストリーは今イチだった。当時長男はスクリーンから飛び出してくるように見える隕石に向かって、それを手で掴もうとして手を突き出していた。

 さて最近、映画「アバター」や国産メーカーからの3Dテレビの発表が行われるなど、3D映像について世間の注目が増している。あいにく、私はアバターを見ていないが見た人の話によると「目が疲れた」らしい。間もなく、同作品はDVDやブレーレイになるらしいが、自宅で見る3D抜きでの作品そのものの評価はいかがなものなのだろうか?。3D抜きでも評価に値する内容なのだろうか?。

 一方の3Dテレビであるが、先日パナソニックとソニーが発表を行った。パナソニックが先行して発売されるようだ。国内メーカーでは初の3Dテレビであるが、全世界的にはサムスンの3Dテレビが最も早かった(パナソニックはフルHDの3Dとして世界初)。そこで、このサムスンの3Dテレビを視聴した時の感想だが、「飛び出す」よりも「奥が深い」という表現が適切と思われるような描画だった。奥行きのある映像の場合、その奥行き感がリアルに(やや過剰に)表現されているという感じだった。

 たとえ3Dテレビがリリースされようとも、それに対応したソフトや放送がなければ意味がない。2Dの映像を擬似的に3Dライクにリアルタイムで加工しながら描画する機能などもあるかもしれないが、一般家庭にここまでのシステムが行き渡るとは到底思えない。

 究極の3Dとなるとドラえもんに出てくるような、立体映像を表示する装置だろう。茶の間にキャスターが飛び出してきてニュースを伝えたり、ドラマでは自分を挟んで二人が会話をしていて、それぞれに首を向けながら視聴し、映画では車が自分に向かって突っ込んでくるような。そこまでになったら私はそのシステムが自宅に欲しい。

(秀)


第1743話 〜2010/3/19〜

■ビジネス書を聴く

 ある人の薦めで、今頃になって「金持ち父さん 貧乏父さん」の本を読んでいる。新品を買うのも惜しいのでブックオフで見つけて早速読み始めたが、なかなか先に進まない。ビジネス書にしては冗長的で、同じことを何度も繰り返し、ベストセラーをつかまえてはなんだが、あまり文章がうまい本とは言えない。翻訳が悪いのか、それと元々の原作が悪いのかは分からないが。

 そんな中、家電量販店のパソコンソフトのコーナーでソースネクスト社が販売している「iPod Selection ビジネス書」というソフトウェアを発見した。このソフトウェアの中身は15冊のビジネス書の内容をそれぞれ約15分間程度に要約して、その要約を読み上げたものを録音したものだ。この中に「金持ち父さん 貧乏父さん」も含まれていた。

 なかなか読み進まない本をわずか15分間聴くだけで理解できるなら、これは安いと思い、1,980円のそのソフトを買った。時間を金で買えるなら、とその時点での満足度は高かった。しかもこれ以外に14冊の要約も含まれている。

 早速家に帰り、聴いてみた。iPodがなくてもパソコンがあれば良いし、ウォークマンでもパソコンから音声ファイルをコピーして聴くことができる。さて、その中身であるが、「金持ち父さん 貧乏父さん」の自分が読んだ部分は確かに私が思った感じに要約されていた。しかし、読んでいないところは一度聴いた限りでは、内容を理解することができなかった。かと言って、もう一度聴く気にもなれない。

 声がまずいとか、音が良くないというわけではない。BGMを入れたりと工夫はされているが、目で文字を追っている時のようには内容が頭に入っていかない。そればかりか、聴き終わっての満足感が低いため、それから改めてその本を読んでみようという気持ちになれなくなってしまった。

 唯一このパッケージに含まれているコンテンツで頭の中にすんなり入っていったのは、「新装開店『キャバクラ』の経済学」という本だけだった。これでキャバクラに、はまらないという予防の費用として1,980円の支出を諦めなければならないようだ。そもそも要約でしかもそれを聴くことで理解しようという横着な考えがまずかったようだ。

(秀)


第1744話 〜2010/3/23〜

■レコーダーがサーバーになる日

 かねてから、溜まりに溜まったDVDを何とか効率良く管理できないかと思っていた。できればDVDからファイルとして動画を抜き取り、それをサーバーで管理できないかと何度か試みた結果、ようやくそのやり方が分かり、暇を見てはライブラリづくりに励んでいる。DVDの形式によっては、一旦DVDの内容をHDDに書き戻しての作業とやや面倒であるが、いずれ大規模ライブラリが完成することを夢見て作業を続けている。

 DVDをそのままの品質でMPEG2のファイルに変換し、それをファイルサーバーへ保存していく。そのファイルサーバーがDLNAのサーバー機能を持っていて、ネットワークに接続されているテレビやパソコンからこれらのコンテンツを再生して視聴できる。ビデオサーバー化計画に見通しが立った時点で、DLNA研究のための投資として、地デジテレビを新たに購入した。(DLNAについては私の過去のコラムかネットで検索して欲しい)

 そこでまた新たな別の考えも閃いた。ブルーレイレコーダーの中にはDLNAサーバー機能を持ったモノも有る。例えば、リビングのテレビに接続されているレコーダーに録画したコンテンツを他の部屋にあるテレビから見ることができる。しかも、画質がDVD品質どころか、ハイビジョン形式で録画したコンテンツ(逆にハイビジョン形式でないとサーブできない機種もある)が遠隔視聴できる。

 私がDVD化したり、今回ビデオサーバー化しているコンテンツの殆どはスカパーやWOWOWでの放送を録画したものである。だったら、ファイルサーバーなどを使わずにレコーダーをビデオサーバーの1つとして、そこにコンテンツを溜め込んでいけば良いのではないかと、思い立った。2テラバイトのレコーダーともなると、そこそこ録画できるだろうし、それが一杯になったら不要なものを消していって、それでも一杯になったら、またもう1台レコーダーを買えば良いだろう。

 そんな訳で既存のDVDのファイルサーバーへのライブラリ化と並行して、これからのコンテンツの録画用として、DLNAサーバー機能を持ったの大容量レコーダーを自分専用として欲しい。さらに、複数台のレコーダーをラックに順に並べて、並列のビデオサーバー化を夢見る。飛躍しすぎか??。リモコンの使い分けが面倒くさそうだなあ。

(秀)


第1745話 〜2010/3/24〜

■過去からの未来ノート

 基本的に私は思いついたことなどを記録する場合はPDAやパソコンにテキストファイルとしてキーを叩くことにしており、後からそれを見返しては追記したり、修正したりしているが、一時期漠然としたものを自由に記録するためにノートを持ち歩いていた頃がある。まあ、そんな記録をしていたことは覚えていたが、肝心のノートが行方不明になっていたため、そのノートに何を書いていたかはほとんど忘れてしまっていた。

 ところが先日、本棚を整理していたらそのノートがひょっこり出てきた。「懐かしい!」。一部に日付を書いていたので、そもそもの書き始めは2004年の初め頃、6年前ではないかと思う。そのノートの中でインターネットを中心として、近未来の状況を予想したり、これからの情報家電に求められる機能なんてものを発表する予定もなく、ただただ記録していた。

 まず最初のページのタイトルは「5年後のホームネットワーク」とある。既存のPCネットワークに加えて、ビデオサーバーの登場。そして、そのホームサーバーのクライアントはPC、テレビ、それに加えて「携帯」と書いている。携帯については、遠隔からホームサーバーにアクセスできる環境の実現、と続いている。ここで言う5年後とは、昨年のことになるが、方向は合っているようだが、実現にはまだ時間がかかりそうだ。

 この他のタイトルとしては、「携帯ゲーム機がインターネット端末になる日」、「デジタルテレビとネットの共存」、「ギガビットのネットワークでコンシューマ環境はどうなる?」、「IP携帯電話」、「デジタルビデオセットトップボックス」、「ビデオサーバーの機能、理想型」、「ノートPCのレーコーダー化」、「ネットワークメディアプレーヤーの問題点」、「動画オンデマンド配信事業の問題点」、「最強のDVDレコーダーの機能とは?」、「デジカメの写真を遠隔地のテレビに出力できる装置」、なんてのが並んでいる。

 一部は既に実現していて、その中には予想よりも高機能で実現しているモノもあるし、全くの夢物語もある。改めて、これから5年後の世の中を予想して、記録を残しておこうかという気持ちになった。

(秀)


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