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第356話 〜2000/10/2〜

■償却額と買い時

 子供の運動会を機にビデオカメラを買った。店頭に並べられた値札を見ると最新機は15万円程度。これにバッテリーや充電器が別売で2万円はする。型落ちのものを探すと中には10万円程度で買えるものもあるが、期待すべきスペックを満たしていないので、これは見送る事にした。パソコンでビデオ編集をやりたいので、i-Link(IEEE)のインターフェースがどうしても欲しい。結果、アクセサリーキット付きで約12万円のハンディカムを買った。メモリースティックなどは付いてないが、使う予定のない機能にお金を払う気はしない。2年前の機種であるが、これで十分である。

 さて、この買い物を分析してみよう。まず、買ったものの定価の合計は約26万円である。これを12万円で買った。これが新製品だった2年前の売価を想像すると、今の最新機同様、18万円はしたものと思われる。よって、2年経って6万円値下がりした事になる。ここで、ビデオカメラを年に何回ぐらい使用するかを考えてみる。もし、年に1度だけ運動会のみの使用だとすると、1回当りの償却相当額は3万円となる。旅行に親戚、同僚の結婚式。ビデオカメラを使用する機会は意外と少ないのではないだろうか?。それでも、運動会や卒業式などの学校行事の際にはほとんどの家庭がビデオカメラを持ってやってくる。

 ビデオカメラにパソコン、デジカメ。これらは技術進歩が著しく、それにともなう旧機種の値下げ幅も大きい。いつが買い時か悩ましい。最新機種をより安く、という思いが強過ぎれば、(極端な話)一生買う事はできない。使用回数で購入金額を割ってみると結構その単価が高いものがある。しかし、毎年のように買って、1,2度しか着ないという女性の水着の一回あたりの償却単価を思えば、随分気が楽になる。必要なとき、欲しいときが買い時であると思おう。

(秀)


第357話 〜2000/10/3〜

■レンタカー

 車を買うと当初予定していなかった出費もあり、結構金が掛かる。ローンの支払い(現金買いならいらないけど)、ガソリン代、駐車場代、保険料、税金、それにオイルなどの消耗費と整備費、忘れちゃならない車検費用。ざっとここまでは誰もが買う前に計算する。しかし、駐車場代は日頃の保管場所分だけでなく、移動先での駐車場代というものも発生する。まあ、これは微々たる金額であろうし、無料のところも多いはず。ところが、駐車料金が無料ということは相応の買い物をしているわけである。それに、車があると生活スタイルが変わり、まず、外食の回数が増える。ここまで含めて車を買った際のトータルコストを考えると、結構恐くなる。

 家に車がないとなるとレンタカーを利用することになるが、見た目結構な金額である。しかし、月に3回程度しか車に乗らない人は車を買うよりもレンタカーの方が得と、ある雑誌で紹介されていた。但しこれもくせ者である。田舎に帰ったときに車がなくて不便なため、3日間レンタカーを2万円程で借りたが、遠出をすることなく、街乗りだけだったため、タクシーを利用した方がうーんと安上がりだったことがある。それ以来、帰省時にレンタカーを借りるのはやめた。

 やはり、レンタカーを借りるのはドライブなど遠出しないことには割に合わない。もう10年以上も前の話、私が大学生の時、後輩がレンタカーを借りて、2対2のWデートドライブに出かけた。借りた車は白のシビック。女の子はこれがレンタカーなど思いもしない。そしてしばらく後にも同じ4人でドライブに出掛ける事になった。しかし、今度はお金が無いのでランクを落としてシティを借りた。ちょっと説明すると、このシティとは2代目で、シビックを一周りコンパクトにした風貌で、両車はとてもよく似ていた。色は前回通りの白。「なんかこの前の車より、狭くなったような気がする」。女の子がそう言ったそうだ。それ以上、あまりこのことは話題にならなかったらしいが、いつもレンタカーであること、今回は前回よりも小さい車である事、これだけはどうしても言えなかったらしい。ナンバーのひらがな部分が「わ」と「れ」はレンタカーだよ。

(秀)


第358話 〜2000/10/4〜

■常時接続というおもちゃ

 「フレッツ・ISDN」サービスを申し込んだはいいが、NTTからの連絡は6週間後であった。それからサービス開始までにはさらに10日間。住んでいるところが新たなサービス対象エリアとして受付を開始した当日に申し込んだにも関わらず、この有り様である。「大変盛況で、...」とNTTは言っているが、単に対応する人員配置がうまくできないだけのような気がする。その証拠に、NTTも人員削減をやるようで、はたして余剰人員は何をしているのだろうか?。とにかく、同じように「フレッツ・ISDN」を申し込んで、開通を待っている人がいたら、「116」番に電話して、「まだですか?」と言ってみるのが良い。ちょっとぐらい早くなるような気がする。(経験談)

 そういうわけで、無事我が家にも常時接続環境がやって来たのは、9月も下旬に差し掛かっていた。雑誌での料金比較によると、月に45時間以上使う場合でないと、他の料金サービスプランを利用した方が安いと紹介されていた。確かに計算上はそうかもしれない。しかし、23時のテレホーダイ開始を待って接続を開始すると、睡眠時間に影響が出て、健康に良くない。おまけにテレホタイムになると回線のパフォーマンスが一気に落ちてしまう。

 それと何よりも常時接続環境が欲しい理由は「子供にもインターネットの面白さを教えたい」という願望による。テレホーダイでは無理な話だ。先日の
7,000円パソコンは家族共用パソコンとしてリビングに置いてある。会社にPostPetでメールがやって来るようにもなった。きっと10年後、いや5年後か、こんな家庭が相当増えるような気がする。やがて子供が大きくなって親子の会話がなくなっても、メールのやり取りだけは続いているかもしれない。中にはそんな状態を批判的に見る人がいるかもしれないだろうが、とりあえずパソコンを生活の一部として使用する実験をやってみようと思っている。

(秀)


第359話 〜2000/10/5〜

■焼きそば

 これほど似て非なるバリエーションを数多く持った食べ物も少ないだろう。オーソドックスな、と言うか、誰もがまず思い浮かべるのは祭りの屋台などで見掛けるソース焼きそばであろう。全国的にこれには異論ないはず。さて、焼きそばを(家以外の)どこで食べるかであるが、関東近郊では中華屋というのが多いようだ。そこで、店に入って、「焼きそば」と注文してみる。

 ここですんなりと注文が通る事もあるが、どの焼きそばかを尋ねられる事が多々ある。ざっとこんな感じ。「ソース焼きそば」、「五目ソース焼きそば」、「かた焼きそば」、「五目焼きそば」。ソース焼きそばに説明は不要だろうが、かた焼きそばは通称バリバリ麺。長崎皿うどんなどと呼ばれている。チャーメンなどと言う場合もある。続いて、この店の五目焼きそばは、かた焼きそば同様、"あん"が掛かっている(ようだ)。さてどうしよう。

 まず消去法でいくと、五目ソース焼きそばは消える。何故か?。五目の材料にソースが合わないからである。現に、ソース焼きそばの五目版を出していない店も多い。ソース焼きそばはチープな材料による素朴な味が支持される宿命にある。続いて、かた焼きそばが消える。これは全く個人的な意見であるが、一般的に関東地方の中華屋で出される、かた焼きそばの麺は太い。"あん"にしんなりと馴染む麺の感じが楽しめないから、パス。かた焼きそばは長崎皿うどんとしてリンガーハットでしか食べない事にしている。そして、残ったソース焼きそばか五目焼きそばかはその日の気分次第という事になる。

 私が生まれ育った九州ではもう1つ、「皿うどん」というものがある。長崎皿うどんとも違い、麺はちゃんぽん麺で調理方法はソース焼きそばと同じだ。地元ではうどん麺を使用した「焼きうどん」よりもメジャーで、大衆食堂などで供されている。実はこれが一番好きだ。ああ、腹減った。

(秀)


第360話 〜2000/10/6〜

■教えてあげる

 会社の帰りに本屋で立ち読みをしていたら、若い男女がすぐ横に来て本を探し始めた。会話から察するに、二人は同じ会社の同僚らしい。「Javaの入門書みたいなものないかしら」と女性が言った。手当たり次第に「Java」と書かれた本をめくっている。さらに会話に耳を立てると、どうもこの女性はJavaの初心者らしい。そして、彼女が一冊の本を平積みなった下の方から手に取ると、二人でレジへと歩いて行った。その本は私も持っているが、決して入門書ではなく、リファレンスとしてポイント毎に参照するような構成になっている。正直なところ、初心者には難しい本だ。

 声を掛けて、教えてあげようかどうか悩むときというのがいろいろある。衣替えの直後にはクリーニングのタグを付けたまま歩いている人を見かける。背広の襟が変になっている人。ボタンダウンの締め忘れに、社会の窓。ストッキングの伝染も見ず知らずの人には言えない。女性同士なら知らない人でも平気なのだろうか?。(教えてあげる側が)おばちゃんなら抵抗なくできそうだが。まあ、これらは親切の類であるからまだ良いが、本屋でいきなり、「その本は良くありません」と店員でもない通りすがりの人に声を掛けられたら気味が悪い。先程の本屋の例で私がよほどその本が初心者向けでない事を教えてあげようと思ったがやめた理由はここにある。相手が男連れだったからではない。

 以前、こんなことがあった。会社の最寄り駅は地下鉄の駅で、その駅が始発となる電車も発車したりしている。「間もなく2番線に当駅発の電車が参ります」とアナウンスが流れ、車庫から電車が出て来た。なんと、本来、人が乗っているはずのないで電車でありながら、一人のオヤジがその電車の中で眠っていた。どのくらい前かは分からないが、回送電車として車庫に入る時から眠っていたに違いない。終点で折り返し運転になる電車で眠ってしまい、往復ビンタのごとく、逆方向に連れ戻されるオヤジはよく見るが、回送電車で連れていかれた(であろう)オヤジを見たのは後にも前にもこのとき限りである。

(秀)


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